【連載】目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV 第9回 これだけは事前に準備

eye-catch_1024-768_kyouikukanri教育新聞 教育管理職研究会編

万全な面接対策を!その1
○管理職としてふさわしい態度で

面接試験は、志願者の応答や態度・表情などから、管理職としてふさわしい人材かどうかを見極めようとするものである。面接試験は、直接面接官と向き合い、言葉と表情・態度を通してストレートに自分の考えや良さをアピールできる。それゆえ、面接では、面接官が求めていることは何か(説明を求めているのか、考え方を求めているのか、具体的な取り組みを求めているのかなど)を正しく理解し、質問にふさわしく応じる必要がある。そのための事前準備として、何が必要なのかを考えたい。

○自身が管理職として何をしたいのかをまとめる

志願書には、志願の動機を書く欄がある。面接では、志願書を見て質問される場合が多い。したがって、書く内容を十分に吟味し、的確に答えられるように準備しておく。特に、志願理由については、曖昧さを排し、「なぜ管理職を志願するのか」を端的かつ明確にまとめておきたい。また「児童生徒にどんな力を培いたいのか」「どんな学校づくりに取り組むのか」「どんな管理職を目指すのか」などの基本的な事柄について、自分自身の理念や考えをまとめておく。それを基にどう取り組み、指導力をどう発揮するのか、具体策を述べられるようにしておきたい。

さらに、目指す管理職像を基に、自己分析を深く行った上で「自己の課題」を明らかにし、それを克服する努力の積み重ねが、事前準備で最も大事である。

○管理職の言動を観察して学ぶ

今後の毎日は、「校務の遂行」と「自らの学びの連続」と考えたい。選考試験の事前準備が十分であるか否かは、この心構えと覚悟にあるといえる。

自校の上司である管理職の日々の言動から学ぶのが大切である。地域など外部とのさまざまな対応や、児童生徒のどのような点に注意し、それぞれの職員にどのような指示を出しているのかをよく観察しておこう。教職員の動向、教育活動の実際、施設設備の管理などについて注意深く観察したい。加えて「自分ならどうするのか」も考える訓練をしておきたい。観察と自分に置き換えて考える訓練は、面接の質問に答えるとき、必ず即答できる中身と力をつけることができると考える。

○想定質問を考えておく

質問は、さまざまな分野からなされる。あらかじめ想定質問を考えて、自分ならどのように答えたらよいか管理職の立場で解答を考え、分野別にノートをつくるのを勧めたい。今日的教育課題、法規、学校の経営・管理、生徒指導、学習指導、教職員の服務管理など挙げたらきりがないが、管理職として求められるものはその全てが含まれる。そのために、教育新聞や通達など多くの教育情報に目を通し、それに対する自分の考えと課題への対応策を、ノートに必ず記入する習慣を身に付ける。

○自身の声を録音して練習する

上記の想定質問に対してボイスレコーダーなどで自身の声(回答)を録音し、聞き直してみよう。非常に有効である。自分の声は、他人(面接官)には異なって聞こえる。声の高さ、抑揚、速さ、発音などをチェックし、明朗、明瞭、簡潔、そして謙虚な話し方になっているかを確認するとよい。日頃の癖が出がちな座る姿勢などにも気を配りたい。言葉や表情、態度から管理職として必要な人格や識見、揺るぎない教育への情熱等がにじみ出ることに心しておくことが肝要である。

○管理職の協力を得よう

自校の管理職の協力は欠かせない。自分でひと通りの準備を整えたら、協力をお願いし、面接の応答を実際にしてもらおう。日常、仕えている上司だからこそ、きめ細やかに自分に即した指導をしてくれるだろう。緊張感を持った場面の経験、質問と的確な応答を事前に経験することは大変貴重である。この経験は一度でなく、ぜひ回数を重ねてもらえるようお願いする。その都度課題を克服できるので、積極的に取り組みたい。その過程で上司の素晴らしさに改めて接したなら、こんなに素晴らしいことはない。

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