【連載】協育で楽校に ― 社会に開かれ学校はこうなる(3)つながるための学校体制

eye-catch_1024-768_wakae(株)キャリアリンク代表取締役/第9期中教審初中教育分科会臨時委員 若江眞紀

マネジメントのカギは3つ

コミュニティ・スクール、地域学校協働本部、小中一貫、チーム学校など。学校現場、教員の中には、それらの背景や目的、取り組み方や効果など、肝心な情報についての知識・理解がほとんどなく、興味・関心さえないという残念な実態に、しばしば出合います。

それは仕方のないことです。なぜなら、管理職をはじめ教員に、タイムリーに、クリアに、ポジティブに情報が提供されていないからです。

その機能を果たさなければならないのが教育委員会ですが、多くの指導主事や担当課は縦割り組織のために、多様で多彩な新しい動きについて横断的、統合的に理解して学校現場の視点での客観的な情報提供、〝表現〟ができていない場合が多いのが実態だからといえます。20170623_若江③_図

こんなところにも、新学習指導要領でいわれている教科横断型、総合的なものの見方、考え方の必要性があらわれているのかもしれません。

「社会とつながるステキな学校」の実現には、校長のマネジメントとリーダーシップが重要なカギとなります。そのキーワードは3つ(校長だけではなく学校全体で共有できたら効果てきめんです)。

(1)ポジティブな思考と行動で機会のロスをなくす
(2)タイムリーな観察とコミュニケーションで時間のロスをなくす
(3)クリアな情報共有で理解のロスをなくす

企業が、社会動向やテクノロジーの進化など変化への対応が早いのは、この3つを実践しているからです。新しいコトをネガティブ=否定的ではなく、ポジティブ=肯定的に捉えることで関わり方が変わってきます。

つまり、どう生かすかと考えて取り組むのです。

観察によって情報収集をタイムリーに行い、協働という多面的なコミュニケーションにより自社に生かすために、どの順序で何をすればよいかを絞り込み、目標をクリアに共有して役割分担しながら協働成果に導く。

教員の長時間勤務の実態や「開かれた教育課程」の実現に伴う学校現場の大変さが痛いほど分かるからこそ、地域学校協働本部や学校運営協議会などの、マネジメント知識や経験を有する社会人材とうまく連携してほしいのです。

学校のマネジメント・マインドとスキルを発揮するために。

関連記事