Joy of Learning 世界の超最先端事例(3)これからの働き方と学び

eye-catch_1024-768_komiyamaリクルート次世代教育研究院 院長 小宮山 利惠子

リクルート次世代教育研究院は今年4月から、リクルートホールディングス傘下のリクルートワークス研究所と、これからの学びについて共同プロジェクトを開始している。

同研究所は昨年11月に“Work Model 2030”というレポートを発表しており、今後社会がどのように変化し、その変化によって仕事がどう変容するのか、これまでの調査と識者へのヒアリングを基に書かれている。共同プロジェクトでは、学びはどう変わるのか、特にテクノロジーと学びの関係に取り組んでいる。

企業の平均寿命は約25年で、今後より短縮されると考えられている。それには2つの要因がある。

1つはビジネスのスピードが速くなっている点だ。5千万台の電話が普及するのに50年かかったが、iPodが同数普及するのに5年しかかからなかった。あるオンラインゲームが5千万の登録数を得るには、たった35日しか要さなかった。

もう1つは、M&Aなど、企業の合併や統廃合が増加している点だ。

一方で、人の寿命は長くなる傾向にあり、70歳まで働く時代が近い将来普通になる。その場合、従来の1社に最後までという終身雇用を全うできる可能性は低くなり、複数回の転職やフリーランスでいくつもの仕事を兼業するということが普通になる。

そのような社会では、働きつつも学び続けることが非常に重要になる。過去学んで得た情報や能力は、変化の速い社会では通用しなくなる可能性があるからだ。

日本では生涯学習が盛んではないといわれてきたが、それは終身雇用の存在によるところが大きい。しかし、それが崩れるとなると、学び続けるしかない。

テクノロジーの発展によって、今日ではいつでも、どこでも、誰でも、安価で良質な教育を受けることができるようになった。

昨年、米国テキサス州オースティンで開催された全米最大の教育カンファレンスSXSWeduに参加した際、未来予測学者のジェーン・マクゴニカル氏は次のように話した。

「学ぶことと働くことは今後より密接に結び付き、ほどなく同じものになる。学び続けられるかどうかが、職を得られるかどうかに直結する。会社の社長でも、週に10時間オンライン学習を受けないと、その肩書きに居続けるのは難しくなる」

テクノロジーの発展は産業だけではなく、学びの概念それ自体も変えていく。