目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV(26)学校図書館の利活用

eye-catch_1024-768_kyouikukanri教育新聞 教育管理職研究会編

授業改善を目指して
〇新学習指導要領でさらに重要視

学校図書館は各種図書が整理保管され、児童生徒の読書の場所であったり、各種資料が保管され、その資料が学習に活用されたりしている。今年3月に告示された新学習指導要領では、児童生徒の学びの本質としての「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業改善を強く求めている。そこで、児童生徒が「どのように学ぶか」「課題の発見・課題に向けた主体的・協働的学び」を実現するために、改めて学校図書館の利活用の重要さから(小学校学習指導要領総則 第3―1―(7))、その在り方を考えてみたい。

〇「学習センター」としての学校図書館を充実する

学校図書館は、児童生徒が落ち着いて読書を行う安らぎのある場所であり、知的好奇心を呼び起こす学びの場でなくてはならない。もちろん読書する場としての学校図書館の役割は重要である。しかし、それだけではなく、授業を充実させるためには新聞、統計、多くの資料等を豊富に取りそろえるとともに、IT機器なども使えるようにしたい。

また、例えば、探求学習等に関わる調べ方ガイドの作成も必要である。司書教諭や学校司書を中心として、教師全員が児童生徒のさまざまな学習に対応した教材を作成し、協働して学校図書館の充実に努めなくてはならない。さらに、学校図書館は、さまざまな学習形態に対応できる十分なスペースを有しているかどうかにも配慮したい。

「学習センター」としての機能を充実させるためには、次の点などを考えたい。

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▽児童生徒の発達段階等を踏まえて必要な資料等を十分に備える。

▽学校図書館を日常的に時間割に組み込んで、指導において活用する。

▽教室での授業で学んだことを確かめ、広げ、深め、資料を集めて読み取り、自分の考えをまとめて発表するなど、児童生徒の主体的な学習活動を支援する。

▽学校図書館を活用した、情報の収集・資料の使い方を指導する。

▽学習資料や、学習の成果物などを蓄積して活用できるように掲示・展示等工夫する。

▽学校図書館を活用した授業研究等を行う。

▽公共図書館や他の学校の学校図書館との相互貸借を行うとともに、教員の適切な指導の下でインターネット等も活用して資料を収集・提供する。

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学校図書館の学習センター化について考えてきたが、それを発展させ、学級や廊下とそのコーナー等を活用し、必要な資料・本・辞書等々を配置するなど、学校全体を「学習センター」にするなどの先進的な取り組みもあり参考にしたい。

〇学校図書館全体計画を策定する

校長は、学校教育目標の具現化に向けて、学校図書館全体計画を策定するとともに、組織的・有機的に学校図書館の運営をしなくてはならない。職員全体に対して、授業改善を目指して、学校図書館の機能を計画的に利活用し、日々の授業等も含めて、学校図書館を積極的に利活用するよう共通理解させ実践させたい。その際、各教科等を横断的に捉え、学校図書館の利活用を基にした情報活用能力等を学校全体として計画的かつ体系的に身に付けさせるよう、教員に指導することが大切である。また、学校図書館便りや学校のホームページ等を通じて、学校図書館の広報活動に取り組むことも必要である。

〔参考〕学校図書館法

(設置義務)第3条 学校には、学校図書館を設けなければならない。

(学校図書館の運営)第4条 学校は、おおむね左の各号に掲げるような方法によつて、学校図書館を児童又は生徒及び教員の利用に供するものとする。

1 図書館資料を収集し、児童又は生徒及び教員の利用に供すること。……4 図書館資料の利用その他学校図書館の利用に関し、児童又は生徒に対し指導を行うこと。

(司書教諭)第5条 学校には、学校図書館の専門的職務を掌らせるため、司書教諭を置かなければならない。(※11学級以下の学校においては当分の間置かないことができる。)2 前項の司書教諭は、主幹教諭(養護又は栄養の指導及び管理を司る主幹教諭を除く)をもつて充てる。

(学校司書)第6条 学校には、前条第1項の司書教諭のほか、学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(前項において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならない。