目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV(34) 形式的な引き継ぎを避ける

eye-catch_1024-768_kyouikukanri教育新聞 教育管理職研究会編

幼稚園・保育園・子ども園、校種間の引き継ぎ
○小学校の頃は真面目だったのに

学年末どこの学校でも行われている新入生の引き継ぎが、担当者まかせで形式的になっていないだろうか。綿密で間違いのない引き継ぎを確実に実施して指導に生かすことが、小1プロブレム、中1ギャップ、不登校などのない学校となり、児童生徒の健やかな成長のために大変重要である。

小学校の教員が「あの子供は小学生の頃は真面目で素晴らしい子供だった。中学生になったら問題児になってしまった。中学校では一体どんな指導しているのか」と言えば、中学校の教員は「もっと小学校の教員がしっかり基礎的な指導してくれていたらいいのに」と言う。こんな話をよく聞く。

幼稚園・保育園と小学校の間でもこのようなことがある。なぜ、こんなこと起こるか。理由としては、幼稚園・保育園・子ども園、小、中学校間での引き継ぎの在り方に問題があると考える。

〇実効性のある引き継ぎをする

▽管理職は必ず引き継ぎに関わる

多くの学校では、引き継ぎを担当者同士のみで行っていて、担当者に任しているのではないだろうか。引き継ぎの方法や内容を含めて管理職の関わり方が重要である。十分な時間の確保、参加メンバー、内容など総合的に引き継ぎ会をリードする必要がある。

必要な参加者については、養護教諭、生徒指導主任等も必ず参加させ、正確な情報の共有を図りたい。

▽必要な情報に関する資料(内容を一覧表にしたカルテ的なもの)を互いに持ち寄る

引き継ぎを明確にすることで実効性のある引き継ぎ会となる。ただし、正式な文書に残せないものが多いので取り扱いには注意が必要である。

下記のような内容を事前に資料として交換しておく。当日の会議が効率的で必要な情報交換がスムーズになる。

・発達段階に応じた学力や心が身についているか

・特に体育的技能に優れた子、ピアノ演奏や各教科に特に優れた子、生活のリーダー的存在の子はどの子供か

・特別な支援を必要とする子なのか

・身体的な状況・持病・アレルギーなどはないのか

・家庭環境に関して留意する点はないのか

・特に注意を要する性格の子ではいないか

・いじめっ子かいじめられやすい子か

・相性が悪いなどの子供同士の関係性に問題はないか

・双子はいないか

〇日頃の連携を大切にしよう

スムーズな引き継ぎのためには、前提として日頃から学校、幼稚園・保育園・子ども園、校種間の連携が大切である。子供同士の交流会や行事への参加などによって、異年齢の人間関係や学ぶ環境の違いなどに触れさせたい。

互いの学校、幼稚園・保育園・子ども園、小・中学校で、どのような教員がどのように指導しているのか、学習内容や指導方法、指導方針などを理解し合う。それには、幼稚園・保育園・こども園、小学校、中学校の職員同士が知り合いとなり、気軽に園児、児童生徒の指導についての話し合いがいつでもできるような仲間でありたい。

職員同士の顔合わせの会、情報交換会などをできるだけ多く開く。卒園児の小学校での様子や小学校卒業生の中学校での様子など、訪問し合って子供を励ます機会を多くする。互いに訪問して相互の授業を参観しながら、子供との接し方などについて学び合うことが大切である。

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