目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV(35)学校行事(儀式的行事)

eye-catch_1024-768_kyouikukanri教育新聞 教育管理職研究会編

校長の役割
○児童生徒の心に残る行事を

学校管理職の選考試験の面接や小論文で、学校行事(儀式的行事)が出題されることがままある。今回は、儀式的行事の内容と校長との関わりについて考えてみたい。

儀式的行事は、一般的に全校の生徒および教職員が一堂に会して行う教育活動であり、例えば、入学式、卒業式、始業式、終業式、修了式、立志式、開校記念に関する儀式、新任式、離任式などが挙げられる。

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(1)儀式的行事、例えば卒業式を考えるとその教育効果は、児童生徒の参加意欲とその様式から受ける感銘の度合いによって大きく左右される。したがって、いたずらに形式に流れたり、厳粛な雰囲気を損なったりすることなく、できる限り児童生徒にいろいろな役割を担わせ、成功感を味わい感動体験をさせたい。それには校長として児童生徒の力、成長への限りない信頼を持つことが必要である。

(2)校長だけではなく、教職員全体が児童生徒の成長を信じ、「思い切って任せる」「児童生徒にとって感動的な行事を行う」という共通の理念を持つよう指導力を発揮することである。

(3)学校が計画する行事であるが、教職員と児童生徒が協働して成し遂げる行事にしたい。学校全体が一体となって成功させたときの感動は、児童生徒の心により強く残ると考える。

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○儀式的行事は、厳粛な中で心に訴える式辞・講話を

学校において行われる行事には、さまざまなものがあるが、この中で、入学式や卒業式は、学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機付けを行い、学校、社会、国家など集団への所属感を深める上でよい機会となるものである。このような意義を踏まえ、校長の式辞や講話は、「聞き手、受け取り手」が感動や感銘を受けるような心に響く内容としたい。

入学式や卒業式のほかに、全校の生徒および教職員が一堂に会して行う行事もある。始業式、終業式、運動会(体育祭)、開校記念日に関する儀式などである。これらの行事の狙いや実施方法は学校によりさまざまである。したがって、校長がその実施する行事の意義を踏まえた児童生徒の関心・意欲を高め、心に響く講話を心掛けたい。

○儀式的行事において留意したいこと

儀式的行事を行うに当たって、校長は、国旗および国歌の指導について、しっかりした考えを持つことである。社会の一員としての連帯感の育成にとどまらず、わが国を愛し、国民としての自覚を高めるととともに、広く国際理解や人類愛の涵養(かんよう)に役立つ機会とする。また、「国旗及び国歌の意義並びにそれらを相互に尊重することが国際的な礼儀であることを理解させ、それらを尊重する態度を育てるよう配慮すること」が大切である。

○教育課程外の行事における校長の配慮事項

教育活動の中で、教育課程外の行事(PTA、保護者会、地域清掃、地域との合同避難訓練など)の果たす役割も大きい。これらの行事が教育的意義を達成するためには、地域の人々の協力は欠かせない。校長は、地域と学校のそれぞれの立場や役割を明確にしながら協力体制を構築するとともに、そのために協働して組織が働くよう指導力を発揮したい。

〈参考〉
学習指導要領第5章の第3の3 入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。

国旗及び国歌に関する法律

第1条 国旗は日章旗とする。

第2条 国歌は君が代とする。