働き方改革と学校システムの刷新 ―接続可能という視点から考える―(1)子供と教職員の笑顔と元気を作る

eye-catch_1024-768_sumida横浜市永田台小学校長 住田 昌治

「持続可能な○○」という言葉をよく聞くようになりました。世の中に持続不可能だと思われることが多くなってきたからだと思います。

環境面でも経済面でも社会面でも、これから先、みんなが安心して幸せに暮らしていけるのだろうかという不安を感じます。変化の激しい時代、社会や世界の変化に対応していくことが求められている中、学校にはどんな在り方が求められているのでしょう。

予測困難と言われる時代ですが、いかなる変化にも柔軟に対応し、持続可能な未来を創造していく学校とならなければなりません。

学校の多忙問題も話題になって久しいのですが、依然として多忙解消は進んでいるとは言えません。

次期学習指導要領の実施に向けて準備を始める時期になりましたが、学校のカリキュラムは満杯で限界が来ています。教職員たちは何とかやってしまうのではないかと言われてはいますが、実際にはどのような声が上がっているのでしょうか。

「どうやって時数の確保をする?」「授業改善のための研究の時間って、そもそも勤務時間外しかできないんだよね」「教材研究をする内容が増えるけど、授業の準備時間が取れない」「研修に行きたくても時間がない」「毎日疲れ果てていて子供の話を聞く元気がない」「早く帰って寝たい」――。

こんな声が聞こえてきます。

果たして、学校の持続可能性は保証されていくのでしょうか。学校教育を担ってきた教職員は持続可能な働き方をしていると言えるでしょうか。

教職員が心身の健康および関係性の基盤を安定させ、仕事にやりがいを感じ、学校で最高のパフォーマンスを発揮し、質の高い教育をするために、今やらなければならないことは何でしょう。

働き方改革の大きなうねりが起こり、学校の周りにも風が吹き始めました。新しい教育への転換が進められる今こそ、学校現場の立場から「持続可能な学校」の姿を再構築するための学校システムの刷新について考えていきたいと思います。

「持続可能な社会の創り手を育む」という視点からも、学校全体が元気で笑顔があふれ、その職場で働くことに幸せや喜びを感じられる改革を進めていく必要があるのです。教職員の笑顔が、子供たちの笑顔をつくり、教職員の元気が、持続可能で元気な学校をつくるのですから。