働き方改革と学校システムの刷新 ―接続可能という視点から考える―(2) まず、教職員で話し合おう

eye-catch_1024-768_sumida横浜市永田台小学校長 住田 昌治

それでは、今回からは具体的に話を進めていきます。

「『働き方改革なんて言葉にだまされるなよ。大変になるだけで、楽になんかなるはずないんだから』って職員には言ってます」。

ある校長会議での中学校長の言葉です。その理由を聞くと、「人が増えるわけでもないのに、やることが減らないんだから。定数を変えないで、働き方改革なんて、現場を知らないやつが言ってるだけだろう。いろいろな施策が出たって、やらないよ」と言います。

こういう声は、この方だけでなく、結構多くの人から聞きます。

「早く帰れって言っても帰らないんだよね。やることが減ったわけではないからね」「校長から業務改善の提案をしても、乗ってこない。特にベテランの先生たちは要領いいから困ってないんだよね。若手の先生たちは困ってるんだけど……」

こんな話もよく聞きます。皆さんはどう感じますか。どうお考えになりますか。

確かに、定数の問題は大きいです。給特法もそうですが、定数法もいつの時代のこと言ってるのか、時代錯誤もはなはだしいと憤りを感じます。これだけ社会が変わって、多様な時代になっているのですから、仕事の内容も対応する案件も変わってきていますし、目の前のことで精一杯なほどに詰め込まれています。

では、定数法や給特法が改善されなければ、働き方は変えられないのでしょうか。この校長先生が言うように、やることは減らせないのでしょうか。校長が提案しても乗ってこないからといって、諦めていいのでしょうか。

そもそも働き方改革の主人公は誰ですか。働いている人たちが主人公であるならば、自らの働き方を考え、より持続可能な働き方に変えていくべきです。だって、自分の生き方ですし、自分の人生です。自分で考えていいのではないでしょうか。

学校では、まだまだやれることがありますし、やり方もあります。「何をやるか、どのようにやるか」です。誰もやれと言っていなくても、学校ではずっと続けていることもあります。まず、お勧めしたいのは、自分たちの働き方について意見を出し合う場を作ることです。

何をやるか、校長や教務が決めて提案しているうちは上手くいきません。どのようにやるか、短時間でもいいので教職員で働き方について話し合う時間を作ることです。