自分にしかできないスクールリーダーになるために (9)「プロセス」に期待する

eye-catch_1024-768_nakatake日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター(株)チームボックス代表取締役 中竹 竜二


多くの親や教師、上司は、子供や生徒、部下に対し、ついつい結果を期待します。もちろん純粋な思いからくるものですが、それを直接相手に伝えることが必ずしも期待通りの結果につながるとは限りません。

例えば、「テストで良い成績を取ってほしい」「進学校に入学してほしい」「売上目標を達成してほしい」といった結果に対して期待すること。これは、親や教師、上司にとって当然であり、自然の感情です。しかし、結果だけに期待を掛けてしまうと、相手は調子を崩すことが多々あります。

マインドセットの最近の研究で、結果だけに期待したり褒めたりすることを続けると、だんだん向上心の低い人間になっていくと言われています。

テストの結果を受け取ったときに、その点数だけを評価して「よくやった、えらいぞ」といった褒め方をすると、その子は「結果が出ること」、もしくは、「結果が出そうなこと」しかやらなくなっていくのです。

一方、結果ではなく、そこに至るまでの過程を期待されて育っている子供たちや部下たちは、さまざまなことにチャレンジするようになっていきます。

例えば、サッカーの試合でゴールを決めた子に、得点したことよりも「一生懸命ボールを追いかけ、走り続けたね」といったシュートを決めるまでの過程を褒めることで、その子たちは、プロセスの中の努力する大切さを理解します。

結果ではなく、過程を褒めると、人は「今」に集中することができるようになります。テストやスポーツ、営業の受注であれ、結果というものは、自分が行った行為の産物として生まれます。しかし、ライバルや敵がいる以上、結果を100%コントロールするのは不可能といえるでしょう。

一方で、自分がコントロールできることは結果ではなく、過程にあるということが理解できていれば、今やるべきことが見え、それに集中することができるのです。結果が大事であればこそ、自分自身でコントローが可能な「今」に集中できるような声掛けが必要になってきます。

ぜひ、期待をかける際は、結果ではなく過程をよく観察して、努力したプロセスを褒めることを心掛けてください。

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