働き方改革と学校システムの刷新 ―接続可能という視点から考える―(4)働き方改革の視点で授業研究会

eye-catch_1024-768_sumida_syusei横浜市日枝小学校長 住田 昌治

授業研究会を一回やめて、働き方について話し合ってみよう。どんなことが出てくるでしょう。業務改善の視点で、授業研究会について話し合ってみましょう。貴校の授業研究会は形骸化していませんか。全員が活発に話し合う研究会になっているでしょうか。

「質問はありませんか、意見はありませんかと言ってもみんな黙っている」「いつも発言する人が決まっている」「誰が口火を切るかけん制し合ったり、最後に発言する人が暗黙の了解で決まっていて、その人が意見を言うと、もう誰も言えなくなる」……。

教室では「子供に自分で考えて自分が思ったことを言うように」と指導しながら、自分はできていないという状況が起きています。そんな研究会のために膨大な時間をかけ、何度も指導案を書き、疲れ果ててしまう。本当に子供のためになっているのでしょうか。教員が疲れ果てて、迷惑を被るのは子供です。子供はいつも元気で社会で起こっているいろいろなことを教えてくれる先生を求めています。ですから、先生にとっても、子供にとっても、どんな研究会がいいのか考えてみることは大切です。今まで通りでいいのか考えてみましょう。

授業研究会に向けて、「指導案はできた」が会話の中心になっている場面をよく見ます。どうして指導案作成が目的化してしまうのでしょう。検討を重ねれば重ねるほど、授業者のやりたいことから離れていくケースが多いのです。指導案には、授業の価値、狙い、進め方がA4の用紙1枚(授業デザイン)に書いてあればいい。視点を持って授業を見てもらい、事後に話し合えばいいのです。検討も1回で十分だし、指導案を何度も書く時間があったら、子供としっかり向き合うことに時間にかけたほうがいいでしょう。

研究会もワークショップで、経験の長短に関わらず、全員でワイワイ話し合いたいものです。授業改善のための研究会ですが、授業の質を向上させるためにはカリキュラム・マネジメントが機能しないと成果が上がりません。授業改善とカリキュラム・マネジメントを一体化させた学校経営が求められています。学級や学年を中心に積み重ねられてきた学校文化を超えて、カリキュラム・マネジメントを軸に、新たな学校文化を創り出すことが、これからの働き方にも大きく影響します。若手教員や教員志望者のためにも、明日からの元気ややる気が起こるような授業研究会にしていきましょう。