働き方改革と学校システムの刷新 ―接続可能という視点から考える―(5)改善点はこんなにあります

eye-catch_1024-768_sumida_syusei横浜市日枝小学校長 住田 昌治

年度末反省で話し合うと、改善点とともに「次年度はあれもしよう、これもしよう」とたくさん出てきます。子供のためといえば聞こえはいいのですが、それだと増える一方になります。その分何かを削るという発想が必要です。スクラップ&ビルドの発想がないのが学校文化だと言われています。一度(改善を)経験してしまえば、「変えてもいい」という意識改革が起こります。これまで、学校文化として受け入れてきた事柄も、変えられないことはありません。この壁を破ることが大変大きいのです。

永田台小学校(前勤務校)では、働き方改革プロジェクトチームが教職員にアンケートを取り、出てきた提案に従って、6月にはⅠ期の取り組みとして、次のリストを作成しました。

▽A(すぐに全員で実施)=「学年経営案、学級経営案のリニューアル」「指導案をリニューアル」「会議を45分以内にする」「声を掛け合うコミュニケーションの意識化」「いらないものを捨てる」

▽B(すぐに実施。希望者のみ)=「週案を単元名のみで作成(20分以内で作成。安全面などへの配慮事項は忘れない)」「交換授業を積極的に行う」

▽C(検討してⅡ期以降に実施)=「通知表の簡素化(夏に検討、前期で実施)」「方面別下校廃止」「2週間程度、研究会、会議をやめる。本当に必要なものを洗い出す」「1カ月に1回、何も会議を入れない日を作る」「定時退庁日の設定」「子供をボーっと眺める時間を大切にする」「教科担任制(家庭科、理科)の導入」「学校便り、学年便り、保健便りの一本化」「打ち合わせはせず、『みんなの掲示板』で情報交換」「提出物、宿題はQRコードで読み取り」「休日出勤、出張、地域行事参加体制の見直し」「指導案のイメージを『完成』ではなく、『プロセス』重視にして、A4用紙1枚に」「教育実習は、チームで担当」

リストアップしたことは実行に移します。不都合が起きることを心配するかもしれませんが、やりながら修正すればいいのです。

管理職と教務の了解を得たらどんどん進めていけるスピード感が求められます。会議にかけていると時間もかかるし、実施が次年度になったりします。改善したほうがよさそうなことは、こんなにあります。いや、まだまだあります。

考え、話し合い、実行に移してみてください。隙間を作らないと新しい改善を入れることはできません。