AI時代の学校教育と教師に求められる資質能力(9)教員に求められるAIリテラシー

eye-catch_1024-768_matsuda_fin東京学芸大学副学長 松田 恵示

併用の図には、「オーダメイド教育の提供」「家庭教師ロボットによる教育」「学習に適した状態の再現」「職人的技術の継承」「授業コンテンツの多言語配信」といった利活用のイメージに加えて、将来的には、「潜在能力を引き出す人材育成」が示されている。これは個人の総合的な情報を基に、社会のさまざまな場面で活躍する人材の特徴に合わせて、人材を配置することがイメージされている。個性に応じた職業選択を、当該の個人が「気づいていない」面も含めてサポートしようとするものである。

もちろん、こうした利活用のイメージには、前回指摘したAIという技術が持つネガティブな面が含まれる可能性があり、AIの利活用に関する「倫理」の問題を考えなければならない面は含まれている。けれども、AIが教育の姿を相当に変容させていくことは理解できるし、おそらくこの流れは止めることはできない。

経済学の用語の中に、「GPT=General Purpose Technology(汎用目的技術)」という言葉がある。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。