PDCAサイクルは回っているか? 忙しくするだけの改革から新時代の改革へ(4)マネジメントサイクルは回っているか その4

元東京都立西高等学校長 石井杉生

表は、分掌組織を縦軸に経営計画の項目を横軸にしたマトリックスの学校経営計画の一部である。

このように数を限ることで、今までより簡潔になっただけでなく、自分が何をするのを求められているかが、今までに比べて分かりやすくなった。

目標と数値目標が一列に並べられたため、目標と結果予想との関連が明確になった。

一方、中学生とその保護者を対象に配布する学校説明資料(学校案内)は、「学習指導」「進路指導」など指導分野別に学校の特色を掲げた。

各組織 今年度の取組目標と方策 今年度の重点目標 関連する数値目標(昨年度実績)
学 校 全 体   「授業で勝負」の理念の下、日常の授業を改善するとともに、生徒の学習意欲の向上を図る。 1 授業を第一に考える生徒の育成
2 主体的な学習態度の育成
3 校内研修会の充実による教科指導力の向上
○授業改善
○自学自習の態度の育成
○授業に関する校内研修会の工夫改善
○生徒の学習への取り組みの自己評価の向上
○1・2年生の自宅学習時間2時間
○生徒の授業満足度82%(80%)
○授業改善の研修会の実施
○センター試験における6教科13科目の平均点が全国平均を合計で240点上回るようにする。(210点)
  学習環境の整備と生活規律の向上 1 校内美化の徹底
2 生徒の自己管理能力の育成
○生徒の美化意識の向上
○遅刻指導の充実
○校内美化に関する学校評価を10%上げる
○遅刻者数の減少
   本校の教育に理解と共感を抱く保護者、生徒の拡大を図り、挑戦意欲旺盛な生徒の獲得を目指す。 1 全校体制で広報活動を実践する。
2 効率的・効果的な広報活動を実践する。
○本校への入学希望者の維持
○中学生とその保護者に対し、本校の特色の周知を図る。
○一人2回の広報活動への参加
○本校への入学希望者の維持
○ホームページのアクセス回数の10%増
各教科  新学習指導要領の告示を踏まえ、三年間を見通した教科シラバスの改善を検討するとともに、教科としての学習支援体制の一層の充実を図る。 1 現行の学習指導計画の検証
2 新しい教育課程の検討
3 教科として学習支援体制の充実
○教科会の活性化
○補習補講の充実
○教科としての指導力の向上と教材の共有化
○「教え方の工夫」に関する生徒肯定評価85%(85%)
○新しい「学習の手引き」の作成
○夏期講座70講座の開講(68講座)、日常的な補習補講の45講座(42講座)
学年    三年間を見通した継続的・計画的な指導を通して、主体的に活動する生徒の育成を図るとともに、高い進路希望の実現を図る。 1 計画的な面談やホームルーム活動等を通して生徒理解に務め、生徒が意欲あふれる学校生活を送れるようにする。
2 学年進路通信や進路ノート等を活用し、進路意識の啓発に努め、高い進路希望の実現を支援する。
○勉強と特別活動の両立
○生活規律の確立と美化意識の向上
○生徒理解の研修会の実施
○自覚を促す進路指導の充実
○生徒の入学満足度95%を目指す(92%)
○保護者の入学満足度100%を目指す(97%)
○1・2年生の自宅学習時間2時間以上
○遅刻者の減少
○美化意識の向上
教務部    特色ある教育課程のもと教育環境を整備し、生徒の主体的・意欲的な学習態度を育成するとともに、補習等の学習支援体制を充実させる。 1  新学習指導要領の告示等を踏まえ、本校の特色を生かした教育課程の編成を検討する。
2 生徒の自学自習の態度を育成する。
3 三年間の生徒の学習実績を検証する。
○新教育課程の検討
○三年間の生徒の学習活動の検証
○生徒の自学自習を支援する体制の整備
○年間の授業時数1000時間以上(1年生1083時間、2年生1061時間)の確保
○教育課程委員会の開催と検討のまとめ
○自習室利用者の増加
進路部    生徒の高い進路希望を実現するために、進路情報や進路資料を整備し、段階的、系統的な進路指導を実施する。  1 進路通信や学年集会等を活用し、進路意識の啓発を図るとともに、緻密にして、系統的な進学指導を行う。
2 進路指導室の進学指導資料の充実を図る。
3 学年との連携を図り、進路相談機能を充実する。
○蓄積された進路情報の分析
○担任や生徒への適時適切な進路情報の提供
○現行の進路指導計画の検証
○自習室チューター制度の確立
○進路結果の分析会の実施
○生徒の進路情報・進路指導満足度90%(90%)を維持する。