肢体不自由生徒の観点から見る~高校の特別支援教育(5)医療的ケアの充実を目指す

横浜国立大学教育学部博士・高野陽介





障害者権利条約の批准や障害者差別解消法の施行によりインクルーシブ教育への理解も高まり、以前より重度な肢体不自由生徒が高校に進学するケースも増えている。

それに伴い、生活面で大きな課題になるのが「医療的ケアの充実」である。医療的ケアとは、一般的に学校や在宅などで日常的に行われている、たんの吸引、経管栄養、気管切開部の衛生管理などの医行為を指す。

小・中学校などでの医療的ケアは、原則として看護師などを配置、活用しながら、主に看護師などが医療的ケアに当たり、教員がバックアップする体制が望ましいとされている。……

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