これからの医療的ケア ―実態と課題から捉える (7) 学習機会の拡充②


東京都立光明学園統括校長 田村 康二朗



 医療的ケアが必要な児童生徒の入学が進むと同時に、通学手段の課題が浮き彫りになってきた。体力的には、学校に通学できるにもかかわらず、自家用車を持っていないなど、保護者が通学手段を確保できない家庭があることが分かってきた。

 就学相談の段階で、両親や主治医からの「学校という集団の中での教育を受けさせてほしい」という意見は大きい。保護者からは「医療的ケアがあるので、保護者の同乗によってスクールバスを利用して登校したい」との声も上がっている。

 しかし、揺れる車中での医療的ケアのリスク、バス運行会社の業務範囲、登校時刻に合わせた定時運行の必要性などから、保護者の同乗は認められないできた。……

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