これからの医療的ケア ―実態と課題から捉える (8)学習機会の拡充(3)


東京都立光明学園統括校長 田村 康二朗

医療的ケアの課題は、平成に入って以降、大都市圏を中心に大きな課題として表面化した。この背景には、ノーマライゼーションの理念に基づく在宅生活の広がりや、医学・医療技術の進歩、在宅医療の諸施策の推進と医療的ケアが必要な児童生徒の在宅でのケアの拡大が挙げられる。

かつての医療的ケアは、障害の程度に応じて特別の場で指導を行う「特殊教育」だった。しかし、2007年からは、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育を推進。「つながりのある特別支援教育」「全ての学校における特別支援教育」「自立と社会参加を目指した特別支援教育」へと発展してきた。

こうした時代変化を受け、医療的ケアが必要な児童生徒が地域の学校に就学を希望するニーズも高まってきている。……

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