ダークペダゴジー ― 教師をむしばむ負の指導法(2)安易な公開叱責を避ける

東京電機大学助教 山本 宏樹





まず、ダークペダゴジーの例をいくつか挙げたい。代表例の一つと言えるのが、衆人環視の状況で教育対象者の非を責める「公開叱責(しっせき)」である。中でも、公開の場で子供に強い恥辱を与える人格攻撃や謝罪要求は、俗に「公開処刑」と呼ばれて恐れられている。

評論家の荻上チキ氏らが今年2月に実施した調査によると、中高生の頃に「教師から人前で強く叱責された経験がある」と答えた10代の割合は、中学校時代で11.4%、高校時代で13.3%に上っている(「ブラック校則」荻上チキ・内田良編著、東洋館出版社)。

時には、学級委員や部長のような責任者、道化キャラ、いじめられがちな生徒を選んで「見せしめ」の叱責が加えられる場合もある。……

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