高校ALのタネ ― アクティブな学びを育てる学校経営論(5)思考判断と論理力を育成

茨城県立並木中等教育学校校長・中島博司

 ペアワークやグループワークで学力は向上するのか――。前回連載の冒頭で述べたアクティブ・ラーニング(AL)の課題の一つである。どんな学校でも、児童生徒の学力向上は大きな目標である。もしALの実施で学力が低下するのなら、これからの時代に必要だと言っても、ALは広がらないと感じていた。「種まく人」として、ALを学力向上につなげることはできないか。当時はこの問題を考え続けていた。

 2016年5月、ついに「R80」を考案した。ちなみに、読みは「あーるはちじゅう」ではなく「アールエイティー」である。「R」は「Reflection(振り返り)」と「Restructuring(再構築)」の頭文字から、「80」は80字以内の文章を書くという意味だ。具体的には、授業の最後に「振り返り」として、ペアワークやグループワークで話し合う。その話し合いの内容を「再構築」して80字以内で記述するものである。必ず2文で書き、それぞれの文を接続詞で結ぶのが最大の特徴である。

 なぜ、80字なのか。……