ダークペダゴジー ― 教師をむしばむ負の指導法(10)代替案のホワイトペダゴジー

東京電機大学助教 山本 宏樹

ここまで、ダークペダゴジーの具体例とメカニズムを説明してきた。代替案として何が考えられるだろうか。大きく二つの対案を示したい。

一つ目は、倫理的に問題がない教育方法を指す「ホワイトペダゴジー」である。分かりやすい例で言えば「褒めて伸ばす教育」「カウンセリングマインド」「個性に寄り添った発達支援」などがこれに当たる。往年の映画「二十四の瞳」「学校」やドラマ「3年B組金八先生」などを見れば分かる通り、こうした教育方法は昔から模範として扱われてきた。

教育社会学者で東京学芸大学の伊藤秀樹講師によれば、近年は「褒めて伸ばす教育」として、「ポジティブ・ビヘイビア・サポート(Positive Behavior Support)」という米国発祥の応用行動療法が日本で普及の兆しを見せている。……

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