古くて新しいPTA問題 これからの保護者と教師の関係(2)保護者にとってのPTAとは


ジャーナリスト 大塚 玲子

そもそもPTAとは何なのか? 歴史をさかのぼると100年以上前、米国の2人の主婦がつくった「母の会」が「父母と教師の会」に発展し、PTAの原型になったといわれている。日本では戦後、GHQがこの米国の会を引き合いに指示を出し、文部省の旗振りの下、全国の学校にPTAをつくらせた。

戦前の日本に存在した「学校後援会」などの団体は戦争協力の土壌となっていたため、GHQはPTAをそれらと別物にするべく、「親たちが民主主義を学ぶ場」にしようと考えたようだ。当時つくられた「父母と先生の会」参考規約などの資料から、その痕跡がうかがえる。しかし、そういった理念は現場の学校や保護者にはあまり浸透せず、学校後援会的な要素を多く引き継ぎつつ結成されていったのが実情のようだ。

その後さまざまな政治的な思惑に巻き込まれながら現在の姿に至るわけだが、長い変遷を経てもなお、PTAには学校後援会的な面が強く残っている。……

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