「司法面接」子供から正確な証言を引き出す技術(2)聴取における大人の問題


立命館大学教授 仲 真紀子



今回は、事実調査で陥りがちな「大人の側」の問題を取り上げたい。

言うまでもないが、学校が抱える業務は多く、教員は常に忙しい。次々に持ち上がる事案や事件。それらを急いで解決しなければ次なる課題が待っている。こういうとき、私たちはついスキーマ(枠組み的な知識、いわば仮説)に基づく事実確認をしがちになる。スキーマに沿った情報だけを収集し、そうではない事実は無視してしまう。こういった傾向性を「確証バイアス」という。出来事に関して十分な情報を得られないまま、「やった/やらない」「良い/悪い」などの判断を下してしまう傾向にある。

「生徒が騒いでいるので急いで駆け付けてみたら、給食の鍋が床に落ちていて、 A子さんが横で泣いていた」としよう。……

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