公教育の私事化(2)米国「公教育」の危機

東京都教委特任教授 獨協大学非常勤講師 岩崎 充益

昨年の秋、大学生を連れ母校である米国・コロンビア大学を訪問しました。同学の学生とディベートするためです。引率した日本の学生は一様に英語の運用能力が高く、日常会話で不自由しませんでした。

ところが、ディベートがある程度進行すると、コロンビアの学生に対し反論できなくなったのです。複数の視点から論理的に分析し、最適解を導きだす「クリティカル・シンキング」の力が不足している、日本の学生の特徴の一端を示す出来事でした。

滞米中、さまざまな人から米国の教育事情を学びました。……

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