「司法面接」子供から正確な証言を引き出す技術(4)自由報告を引き出す

立命館大学教授 仲 真紀子

立命館大学教授 仲 真紀子

前回までの内容を踏まえ、子供からの聴取の難しさをまとめると、次のようになるだろう。
 〇大人は仮説に基づいた具体的な内容を含む質問(クローズド質問)や、仮説を前提にしたWH質問(暗示質問)をしがちである。加えて、仮説に合う内容は受け入れる一方で、合わない内容は無視しがちである(確証バイアス)。

 〇子供は認知発達の途上にあり、社会対人的地位も低い。そのため教員や親など権威者である大人の発する言葉を受け入れ、誘導されやすい(被暗示性)。

こういった問題があるため、子供から何があったのかを聞くには、誘導的、暗示的な質問をせず、本人に自発的に話してもらうのがベストな方法である。このような語りを「自由報告」という。

また自由報告を引き出しやすくする、回答の幅に制約がない質問を「オープン質問」という。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。