寺脇研の平成の教育30年史(1)平成の教育改革の起点、臨教審

星槎大学客員教授 寺脇 研

 全ては、「臨時教育審議会(臨教審)」から始まった。

 1984年2月、当時の中曽根康弘首相は国会の施政方針演説で、政府全体で教育改革に取り組むことを宣言し、首相直属の審議機関として臨教審を設置した。現在の「教育再生実行会議」などのような政府部内の閣議決定に基づくものではなく、設置のための法律を国会で4カ月以上にわたって審議した国家的プロジェクトでもあった。

 それまでの十数年の間、教育界は混迷を極めていた。……