公教育の私事化(6)個性化教育への道


東京都教委特任教授 獨協大学非常勤講師 岩崎 充益





OECDのCERI教育プログラム(2006)には「公教育は個性化教育(personalisation)に向かう」と書かれている。その中で、フィンランドのサナ・ヤルベラ教授は個性化(personalisation)を個別化(indivisualisation)と区別して論述している。

個性化教育は個々の児童・生徒を大切にする教育政策と実践へのアプローチであり、動機付けの促進、能力に応じた学びにより公平性を担保すると述べている。CERI(教育研究革新センター)が定義するこの「個性化教育」は、一人一人の多様な学びに応じた形成的な評価を推進する、新学習指導要領の目指す教育と一致する。

一方、「個別化教育」は市場原理主義の下、支払い能力のある人のニーズに応じた教育を提供する。……

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