寺脇研の平成の教育30年史(5)変わる潮目

星槎大学客員教授 寺脇 研

ところが、小渕恵三首相は教育改革国民会議の第1回会議のわずか6日後に倒れ、そのまま亡くなってしまった。会議を引き継いだ森喜朗首相は持論の教育基本法改正の方に専ら熱心だったし、その次の小泉純一郎首相は教育改革にさほどの関心を持たなかった。

自ら先頭に立って教育改革を実現しようとした小渕首相の急逝は、痛恨の極みである。もしあと何年か小渕政権が続いていたら、日本の教育、日本の社会はもっと素晴らしいものになっていたことだろう。残念でならない。

首相官邸からの応援はなくなったものの、それでも文部省は改革へ国民の理解を得る活動を粘り強く展開していた。……

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