寺脇研の平成の教育30年史(6)省庁再編直後のPISAショック

星槎大学客員教授 寺脇 研

2001年1月、省庁再編で文部科学省が誕生すると、同時に大規模な組織再編、人事異動があった。私自身、政策課長から新設の生涯学習政策局を担当する大臣官房審議官となり、引き続き教育改革を担当することになった。

初等中等教育局は、学校に関する財務・管理部門を担当する教育助成局と統合され、教育内容から財務・管理まで広範囲を受け持つようになる。このとき、これまで02年から実施される次期学習指導要領の準備作業に携わった局長や課長のほとんどが転出し、代わって旧教育助成局系の仕事をしていた幹部たちが局の中枢ポストに就いた。

彼らにしてみれば、「ゆとり教育」に全く関与していないにもかかわらず世間の学力低下批判にさらされるわけで、腰を据えて次期指導要領の意義を主張する気にはなりにくかっただろう。……

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