
筑波大学教授 柘植 雅義 監修
知的障害のない発達障害は、長年続いた特殊教育の時代から特別支援教育に転換する過程で、新たに対象に加わった障害である。転換への助走が始まった2001年には、発達障害の理解や対応の重要性が示された。
やがて発達障害のある子供の出現率が全国規模で公表され、04年に発達障害者支援法が成立した。同法では自閉症(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などを、発達障害の一種として挙げている。発達障害は従来の障害と共に学校教育法に明記されるようになり、今日に至っている。
知的障害のない発達障害の子供は、主に通常学級で学ぶ。……
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