
筑波大学教授 柘植 雅義 監修
いろいろな教室を訪問すると「この教室は発達障害のある子が過ごしやすいだろうな」と思うことがある。一方で、残念ながら「この教室では発達障害のある子は過ごしにくいだろうな。いや、他の子も過ごしにくそうだな」と感じることもある。
発達障害のある子が過ごしやすい教室では、子供たちはどのような状態にあるだろうか。いろいろな教科をしっかり学び、学校生活のルールやマナーをよく理解して、行動できる子供たちが目に浮かぶ。友達や教師と良好な関係を結んで円滑な学校生活を送ることができる状態だ。子供たちは「友達と一緒に過ごしたい」「勉強が楽しい」「先生が大好き」「学校に行くのが楽しい」と感じている。
では、その逆はどうだろうか。……
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