寺脇研の平成の教育30年史(10)22世紀に向けた「学びの課題」


星槎大学客員教授 寺脇 研


 こうして振り返ると、平成の教育改革は臨時教育審議会答申に始まり、1996年中教審答申を受けての2002年学習指導要領と進む「生涯学習」という新しい理念に沿った「質的転換路線」と、それを批判して昭和経済成長期の競争主義に戻す「学力向上路線」との対立が続いた時代だった。

 当時、臨教審答申ほどの大きな転換を成し遂げるには、それ相応の時間が欠かせないと直感していたが、その通りになった。

 教育改革には、理解を得ていくための長い時間が必要だ。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。