教師集団の学びとリフレクション(4)見え方の転換


東京学芸大学教職大学院准教授 渡辺 貴裕


 前回、本人にとって「自然」な行動を導くような、教師が持つ全体的な体制・構えのことを、「ゲシュタルト」と呼ぶことを述べました。そして、それを変えようとする際には、教師が自分の行動にどんなゲシュタルトが働いているかに意識的になり、別の見え方・意味付けの仕方の存在に気付くことが必要になると指摘しました。

 ゲシュタルトの概念の元になっているのは、ゲシュタルト心理学です。そこでしばしば用いられる例に、多義図形があります。見方によって、「ウサギ」と「アヒル」のように、別のものに見える図形です。

 例えば、ある図形が「ウサギ」に見えるとき、それは最初から「ウサギ」という意味を持つかたまりとして目に飛び込んできます。……

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