
文部科学省 教科書調査官 渡辺 哲司
アカデミックライティングの本質を語る上で欠かせないキーワードの一つが「客観的」です。正確に、客観的に事実を伝える(第3回)ためには、客観的とはどういうことかを、ある程度知っていなければなりません。
客観的に書くとは、辞書的な意味はさておいて、要するに文章の外形・内容とも他者の目で見て良いように書くこと――と私は考えます。
外形が他者の目で見て良いとは、書かれた文章が、それを読む人にとって見やすく整っていること。……
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