教師集団の学びとリフレクション(12)教師の学び手感覚の活性化


東京学芸大学教職大学院准教授 渡辺 貴裕


 前回、一口に「子供の学びの姿を語る」と言っても、傍観者的な立場から捉えて語るものと、自身が学び手としての感覚(学び手感覚)を働かせながら内側から捉えて語るものと、2つのスタンスが考えられることを指摘しました。

 この後者のスタンスは重要です。なぜなら、それによって初めて、見学している教師は、子供を操作の対象として見るのではなく、子供の振る舞いに対して「そうきたか!」と面白がることができる、「すごいなあ」「そりゃそうなるよなあ」などと自分の心を動かしながら共感的に受け止めることができるからです。

 そして、このように子供の姿に心を動かされるような見方をすることで、教師は、自分が既に持っている授業に対する枠組みを超える発想を得やすくなります。……

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