教師集団の学びとリフレクション(17)見ることで生じる問い直し


東京学芸大学教職大学院准教授 渡辺 貴裕




本連載では、自分が行った実践や校内授業研究などで出合った実践から気付きを引き出す、つまりリフレクションを深めるやり方とその意義について述べてきました。もちろん、こうした日常的な学びの機会を役立てることは重要です。けれども、一方で、それまで自分が慣れ親しんできたものとは全く違ったタイプの実践、見るだけで自分のこれまでの授業観や子供観が揺さぶられてしまうような実践に出合う機会を持つことも大切です。

自分が行う実践は、新たな挑戦を行っているつもりでも、どうしてもある一定の幅の中に収まってしまいがちですし、同じ学校や同じ地区では、似たタイプの実践が固まりやすいもの。そうした中、子供の姿を手掛かりにして自分の枠組みを問い直すことを心掛けても、問い直しのスケール自体が小さくなってしまう恐れがあります。

そんなときに、とがった取り組みを行っている実践を見て、「学校の中でこんなことも可能なのか」「子供が自分たちでここまでできるのか」などと強いインパクトを受ける経験をすることは、問い直しをいや応なく引き起こし、そのスケールも大きなものにします。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。