児童生徒らに「日本語大賞」NPO法人日本語検定委員会

日本語大賞の意義について語る梶田理事長
日本語大賞の意義について語る梶田理事長

言葉の力と美を評価

NPO法人日本語検定委員会主催による第7回「日本語大賞」の表彰式が2月28日、東京都北区の東京書籍(株)本社で行われた。

「私が使いたい言葉」をテーマに、小・中・高校生と一般から、エッセイと作文など1545点の応募があり、各部門1点が文科大臣賞に選ばれた。

小学生の部は、メキシコ・アグアスカリエンテス日本人学校小学部4年生・野崎竜聖さんの「『おかえり』が教えてくれた気持ち」。家族の中で一番最後に帰ってくるお父さんは「ただいま」と言わず「おかえり」と言う。家族を家で迎えて「おかえり」と言えないので、帰宅したときにその言葉を家族に言う。理由を聞いて野崎さんは「心がポカポカ」したとつづる。

中学生の部は、大阪教育大学附属池田中学校2年生・吉田菜々穂さんの「よか言葉」。夏休みに祖父母の家に泊まりにいった。祖父母は大阪で暮らしているが、ふるさと鹿児島の方言で話す。特におばあちゃんは「よか」とたびたび口にする。「方言ってあったかい」「おばあちゃん。『よか』ってさ、よか言葉やな」。

高校生の部は、東京都の和光高校2年生・多田悠歩さんの「虹色の言葉」。いろいろな人の、心から口に上るあいさつ。それには個性があり、色がある。みんながそれを出し合えば、灰色の空にも七色の虹がかかるだろうと、体験を簡明に、深くまとめた。

一般の部は岐阜県在住の伊藤善治さん「田んぼはおしゃれさん」。

主催者を代表して奈良学園大学長の梶田叡一同法人理事長は、日本語大賞の意義について、「日本語大賞は、日本の言葉の力をより美しく、もっと深く表現し、的確に伝達でき、誇るべきものになるようにと行われている。言葉は思考や認識の道具で、上手に育てていくことが大切。そうでないと、道具として薄っぺらいものになってしまう」と述べた。

全体講評で審査委員の大池公紀東京都立田柄高校統括校長は、「各作品からは、人をほっとさせる言葉の力、言葉の温かさ、言葉を大切にしている思いが感じられた」と述べた。

詳細は同法人サイト(http://www.nihongokentei.jp/amuse/grandprize/07_result.html)に。

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