第9回ESD大賞の募集開始 最優秀には文科大臣賞授与

実践研究の深化拡充に貢献

NPO法人日本持続発展教育推進フォーラムはこのほど、第9回ESD大賞の募集を開始した。小・中・高校のESDの優れた実践を顕彰するのが目的。これまでESDの普及推進、ユネスコスクールの拡大に大きく貢献している。トップの賞に文部科学大臣賞が授与される。

「持続可能な社会の担い手を育む」教育であるESD。持続可能な社会の構築に向けて的確な行動ができる、次代を担う人材の育成が重要な課題となっている。そのためには、ESDが学校現場において正しく理解され、それに基づいた望ましい実践の普及が強く求められている。

NPO法人日本持続発展教育推進フォーラムは、このESDの理念に基づく取り組みを積極的に実践する学校を奨励する「ESD大賞」を毎年実施している。学校全体での取り組み、地域社会とのつながり、地域の特色を生かした実践などを広く募集、優れた実践を顕彰する。最も優れた実践には、「文部科学大臣賞」(ESD大賞)を授与する。

対象となるのは、小学校、中学校、高等学校におけるESDの実践事例報告。主な内容は次の通り。

(1)ESDの全体計画や年間指導計画の作成、または改善及び評価に関わる実践研究

(2)各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間に関わるESDの実践研究

(3)学校経営、学年経営、学級経営に関わるESDの実践研究

(4)学級活動、児童会・生徒会活動、クラブ・部活動、学校行事に関わるESDの実践研究

(5)ESDにおける教材・教具の工夫や開発についての実践研究

(6)ESDにおける家庭、地域社会、行政、民間企業、関連する諸機関との連携に関する実践研究

(7)ユネスコスクールへの登録申請を検討している

第8回で文科大臣賞を受賞した福岡県大牟田市立吉野小学校の実践

審査は、元全日本中学校長会長で同NPO理事の佐野金吾氏を委員長とする審査委員会が担当。文部科学大臣賞をトップに、ユネスコスクール最優秀賞、小・中・高校の各賞を決定する。前回から「ベスト・アクティビティ賞」「スタートアップ賞」の二つの新賞を設定した。概要は以下の通り。

▽「ベスト・アクティビティ賞」=学校や地域の特性を生かしたオリジナリティーのある活動、他の学校にも生かせるアイデアに富んだ取り組みを(一つでも)行っている学校に対して贈る賞。学校全体・教科横断の広がりはこれから、という学校も対象となる。

▽「スタートアップ賞」=ユネスコスクール加盟3年未満(加盟していない学校を含む)の学校のみを対象とする。現在の成果や実績よりも、活動内容や今後への期待を評価の重点ポイントとする。

応募は、同NPOのホームページに掲載されている応募フォーマットに必要事項を記入し、実践の内容が分かる資料(年間指導計画、学習指導案、教材、活動写真等)を添付してEメールまたは郵送(CD-R等)で行う。

受賞した実践事例は、受賞校実践事例集にまとめ、全国のユネスコスクールなどに配布する。ESDの優れた事例が示された教材として活用されている。

表彰式は12月8日に横浜市立みなとみらい本町小学校で開催される第10回ユネスコスクール全国大会で行われる。表彰状と副賞が授与される。応募の締め切りは、10月10日必着。

詳細は、同フォーラム・ホームページで。