小学校で教科型外国語 モジュール学習導入を検討

2015年8月10日号掲載

文科省は8月5日、中教審教育課程企画特別部会を開き、次期学習指導要領の論点整理のイメージとした、たたき台の案を示した。育成するべき資質・能力を「どのようなことできるか」との観点から知識の構造化を目指す。また小学校では5年生から外国語(英語)が教科化されることを受け、1週のコマ数増を防ぐために、10分ほどの短い時間で学ぶ「モジュール学習」を検討する。高校では、数学と理科が融合した「数理探究(仮称)」などの新教科について論議する。平成28年度中に答申される。(高校については次号で詳報)

たたき台の案では、育成すべき資質・能力を備えた人間像の基本的な考えを示した。それには、▽社会の激しい変化の中でも何が重要かを主体的に判断できる▽多様な人間と協働していく▽新たな問題の発見・解決につなげる――などが挙げられた。

次期学習指導要領では、小学校5、6年生で「教科型」として外国語の指導が導入される。これまでの外国語活動は3、4年生に、「教科型」と切り分ける形で「活動型」として設けられる。

これを受け、年間授業時数では教科型の場合は70時間、活動型では35時間となり、1週あたりの総授業コマ数が増える。そこで現行の週28コマを超えないよう、教科型では、モジュール学習として朝の時間などで10分から15分程度、外国語の指導をすればよいのではないかとの案がでている。

今後は、小学校と外国語の各専門家チームを設ける。小学校チームでは他教科の時数の在り方、外国語チームではモジュール学習などについて検討する。

さらに、教科型外国語学習の目標レベルも掲げられた。教科型では、友人と日常会話ができるようになるほか、4技能の基礎を身に付ける。活動型では、「聞く」「話す」の2技能を中心に、コミュニケーション能力の素地を養う。

小学校段階で教科型の外国語学習が導入されるのを受けて、ALTの活用や教員養成段階での外国語専科教員の育成が求められる。

一方、中学校では、来年度から始まる小中一貫教育の制度化を踏まえ、特色ある取り組みに向けた柔軟な運用を求めるなどと明記された。

高校では、新教科を設けることも検討されている。世界史Aと日本史Aを融合し近現代史を学ぶ「歴史総合(仮称)」や地域課題を解決する力を育む「地理総合(仮称)」の科目の導入を視野に入れる。このほか、公職選挙法が改正され選挙年齢が「18歳以上」に引き下げられたので、社会参画に必要な知識を学ぶ「公共(仮称)」、数学と理科を合わせ「数理探究(仮称)」などの設置も検討課題として挙げられた。
(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)

 



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