高大接続で中間まとめ ICT活用で多面的評価へ

2015年9月3日号掲載

 新たな大学入試制度を検討している文科省の高大接続システム改革会議(座長・安西祐一郎科学技術振興機構理事長)は8月27日、中間まとめを了承した。平成32年度から、大学入試センター試験に替わって導入される新共通テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に、コンピュータで出題・解答するCBT方式を取り入れる。ICT活用で音声や動画が使えるので、多様な出題形式を見込めるのが利点。

 一方、基礎学力の定着度をみる「高校基礎学力テスト(仮称)」は、高校での次期学習指導要領の学年進行2年目となる35年度から実施する見込みだ。年内の最終とりまとめを目指す。

 大学入学希望者学力評価テストは、32年度から実施される見込みだ。導入当初は、ペーパー方式で実施し、短文での記述式を採用する。

 次期学習指導要領が始まる36年度からは、CBTを本格的に導入する。パソコンまたはタブレットを使用することが検討されている。文字数の多い記述式を設け、学力3要素として「思考・判断・表現」を軸に作問する。実施回数は、年複数回を検討。評価方法は、点数ではなく、10段階で評価する。

 一方、入試を主目的とせず、高校生の基礎学力の定着度をみる高校基礎学力テストは、作問から運営まで民間試験業者との連携を検討。高校版「全国学力調査」と位置付ける。31年度から34年度までは試行期間とし、その間の評価については、大学入試や就職への活用はしない方針を示した。年2回の実施を検討している。

 有料希望で、高校2年生と3年生が対象。逆算すると、現在の中学校1年生以下の学年から受けられるようになる。

 私立大学や国立2次試験での評価方法は、▽小論文▽ディベート▽調査表――などが考えてられている。

 今後は、多面的な評価を考えるワーキングチームを設け、具体的な審議に入る。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)

 



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