自尊意識は高かった 児童生徒の7割

2015年9月10日号掲載

今年度の全国学力・学習状況調査の中の児童生徒への質問紙調査によると、とかく自尊意識が低いといわれる日本の子どもたちだが、「自分にはよいところがある」と答えた小学校6年生は同調査初年の平成19年度に比べて6・8ポイント増の36・3%、中学校3年生は6ポイント増の26・3%で、調査以来、最高となった。これに「どちらかといえば当てはまる」を加えると、小学生の約7割半、中学生の7割弱が、肯定的な自己像をもっていたことになる。

自尊意識は、「自分には、よいところがあると思いますか」との設問で調査された。これに「当てはまる」と回答した小学校6年生は36・3%、「どちらかといえば、当てはまる」が40・0%。合わせて76・3%。中学校3年生では、同順で26・3%、41・8%、合わせて68・1%だった。「当てはまる」との回答は年度ごとに微増し、小・中学生とも、19年度の調査開始以来、最高となった。

 自尊意識を調べる設問はほかに、「ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがありますか」と「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦していますか」。

 前者は、「当てはまる」と「どちらかといえば、当てはまる」の合計で、小学生の94・5%、中学生の94・1%が肯定。後者は、同じく76・4%と68・7%が肯定。これらも、年度を追ってほぼ微増していた。

 ただ、「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦していますか」に「当てはまる」と回答した中学生は18・5%で、小学生との間に7・2ポイントの開きがあった。教科学習の難易度が上がる中学生が、3年間の間に少しずつ失っていった「失敗を恐れない」心性が垣間見られる結果となっていた。

 年度ごとの増加が目立っていたのは家庭でのコミュニケーションの度合い。「家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話しますか」の問いに、「している」と答えた小学生は53・3%、「どちらかといえば、している」としたのは26・3%で、合わせて79・6%に及ぶ。19年度との差はプラス11・1ポイント。

 この傾向は中学生でも同様で、同順で、43・7%、30・1%で、合わせて73・8%。19年度との差は15・7ポイントもの増。

 小・中学生とも、「当てはまる」は過去最高、「どちらかといえば、当てはまる」との合計も過去最高。中学生のほうが小学生よりも、過去からの伸びは大きい。

 中学生で過去調査からの伸びが大きいのは、規範意識にも表れていた。「学校のきまり・規則を守っていますか」の問いに、小学生の41・7%が「当てはまる」、49・4%が「どちらかといえば、当てはまる」で、計91・1%におよぶ。特に、「当てはまる」は19年度との開きが10・2ポイントの増。中学生では同順で、58・4%、35・9%で、合わせて94・3%。19年度との開きは9ポイントだが、「当てはまる」に限ってみれば、18・8ポイント増にもなる。「当てはまる」は小・中学生とも過去最高、「どちらかといえば、当てはまる」との合計でも過去最高だった。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)

 



▼ニュース一覧へ