虐待の児相通告1万7千人超 検挙保護者387人で過去最多

2015年9月17日号掲載

全国の警察によって、虐待の被害が疑われるとして児相に通告された今年上半期の児童(18歳未満)は1万7千人以上。昨年同期の3割増、この4年間で3倍にふくれあがった。検挙された保護者は387人で、過去最多。内訳で最も多いのは身体的虐待だったが、児相通告の段階で最も多かったのは、子どもの面前でのドメスティックバイオレンス(DV)などによる心理的虐待で、3分の2ほどを占めていた。

警察庁のまとめによると、今年上半期(1~6月)に虐待事件として検挙したのは376件、検挙人数は387人、被害児童は386人だった。いずれも過去最多。被害児童はこのほか、無理心中を図られたケース9人と、出産直後の殺人・未遂・遺棄6人が外数として挙げられている。

検挙人数は昨年同期比18・0%増。人数の内訳は身体的虐待が81・9%、317人を占めて最多で、同34・9%増。

被害児童数は同20・6%増。人数の内訳は身体的虐待が81・1%、313人で最多、同36・1%増。内訳で、性的虐待は昨年同期の20人減で59人だったが、心理的虐待は同8人増で13人だった。

虐待被害が疑われるとして、今年上半期に児相通告のあった児童は1万7224人。このうち児童1152人が一時保護されている。昨年同期比では32・1%、実数で4187人増えた。上半期の通告児童数は4年連続で増え続けている。

児相通告事案の内訳で最も多かったのは心理的虐待で、64・5%、1万1104人。昨年よりも3336人増えた。このうちDVが子どもの目の前で行われる「面前DV」が7273人を占め、昨年よりも2157人増えた。

警察庁は、(1)DV事案に対する積極的な事件化や関係機関との連携による保護対策などに伴って通告数が増え「面前DV」案件が増加(2)国民の意識の高まりで、虐待そのものの通報も増加している――と捉えている。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)

 



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