小1プロブレム 児童の6割が和式トイレでうんちを我慢

2015年9月28日号掲載

「小1プロブレム」として立つカベ、その1つは、どうやらトイレらしい。小林製薬(株)が実施した「小学生のトイレ実態調査2015」によれば、幼保では洋式、小学校ではいまだに和式が主流で、そのギャップから、「どうやって使うのかわからない」「しゃがめない」などのカベにぶつかってしまう。児童の6割が我慢する。そんな実態が、この調査から浮き彫りにされた。

調査は今年6月に、インターネットを通じて行われた。全国の25歳から49歳までの母親とその小学生の子どもが一緒に答えた。小学生は1年生から6年生まで。男女合わせて412サンプルの回答を得た。

 小学校では、同社の平成22年調査では、約8割が和式トイレだった。今年の調査では、「全て和式」が12%、「和式が多い」が42%で、合わせて5割以上。「和式と洋式が半々」は19%、「全て洋式」は11%、「洋式が多い」が15%なので、和式は減ったとはいえ、まだまだ主流派だった。

 一方、卒園した保育園・幼稚園では、「全て洋式」が26%、「洋式が多い」が21%。「全て和式」が12%、「和式が多い」が19%で、「和式と洋式が半々」は20%。主流は洋式だった。

 サンプルの中の1年生は、洋式主流から和式主流の環境に移ってきたわけだ。家庭でも洋式が主流なので、特に新入学児童にとっては、トイレ環境の変化は大きい。

 こうした中で児童らは「和式トイレは、どうやって使うのかわからなかった」「しゃがめない」などで困ったという。

 また学校で排便するのに抵抗感がある割合を、和式と洋式で比べると、和式が多い学校では59%、洋式が多い学校では47%が抵抗感がある(感じる+やや)とし、「学校でうんちを我慢してトイレに行かなかった経験」がある割合は、和式が多い学校で57%、洋式が多い学校では35%。和式が多い方が洋式よりも排便に抵抗感があり、実際に便意を催しても排便を我慢する割合が高かった。

 学校で排便しない・できないのは「周囲の目」を気にしているからといわれるが、どう気にしているのか、複数回答してもらった。「恥ずかしいから」は和式が多いでは61%、洋式が多いでは64%。「落ち着かないから」は同順で44%と56%、「からかわれそうだから」は同順で33%と22%。この設問では、洋式のほうが気になる率はやや高いようだ。

 この状況を、トイレ環境に沿って尋ねると、「和式トイレが苦手だから」が、和式が多いでは33%、洋式が多いでは10%、「トイレが汚いから」は同順で31%と14%、「トイレがくさいから」は同順で29%と12%。ここでは、和式のほうが、児童が排便をするには不利な環境であるのを物語っていた。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)

 



▼ニュース一覧へ