義家文科副大臣が教育長と面会 仙台中1いじめ自殺事案

2015年11月12日号掲載

中学校1年生男子が昨年9月に、いじめを苦に自殺した問題で、義家弘介文科副大臣は11月5日、文科省を訪れた仙台市教委の大越裕光教育長と面会した。

副大臣は、学校側が遺族の意向に沿って、同校生徒に転校したと説明をしていたことについて「教育は命に対して誠実でないといけない。遺族を説得してでも公表するべきだった」と指摘した。

男子生徒は、入学した直後の昨年5月から、仲間外れにされるなどのいじめを受けていた。その後、加害生徒の一部が謝罪し、解決したかと思われた。だが、いじめが続き、昨秋に自死。

同市教委は今年8月21日、個人名を伏せ、いじめが関連する自殺があった事実を公表。対応の問題を認め、「市民の皆様へ」として謝罪した。

市教委は「遺族の強い要望」を理由に、自殺の事実をそれまで明らかにしていなかった。中学校側も、加害者を除く同級生らには「男子生徒は転校した」と、事実と異なる説明をしていた。

10月5日には学校名を公表し、翌日には、保護者や生徒にも当該生徒がいじめを苦に自殺した事実を報告した。

会談終了後、報道陣の取材に答えた副大臣は、自殺したにもかかわらず、転校したと、事実とは異なる内容を報告するなどした教委や学校の対応に「あってはならないこと」と批判。その上で、事実を公表するために「遺族の気持ちを理解した上で、説得に教委が動くべきだった」と語気を強めた。

一方、大越教育長は、こうした対応に「反省している」と話し、初期対応の不備を認めた。この事案を検証し、いじめ対策に生かしていくと語った。

今後は、第三者委員会の指示で、いじめの全容を把握するために、全校生徒を対象にアンケートを実施する見込みだ。遺族の気持ちの整理ができれば、加害側の生徒11人に、謝罪の場を設けるという。

(詳細は「教育新聞」紙面に掲載)  

 



▼ニュース一覧へ