学力調査漢字やグラフの読みで成果 神奈川県

神奈川県教委は12月4日、今年4月に実施した全国学力・学習状況調査の同県の結果と分析のまとめを公表した。

■小学校

国語科A問題の平均正答率は67.9%(全国平均70.0%)、同科B問題は64.3%(同65.4%)。算数科A問題は74.0%(同75.2%)、同科B問題で44.8%(同45%)。理科A問題は59.9%(同61.3%)、同科B問題で60.8%(同60.5%)との結果だった。

平均正答率70%未満の国語AとB、算数B、理科AとBでは課題が認められる。また全国の平均正答率との比較では、プラスマイナス5%以内で全国と同程度だった。国語AとB、算数AとB、理科Aの平均正答率は全国を下回り、理科Bは上回っていた。

教科別の特徴では、国語で▽漢字を正しく読む▽具体的な事例を挙げて説明文を書く――力が全国平均より高い。課題では▽漢字を書く力▽文章と図を関連付けて自分の考えを書く力――が挙がった。

改善の手だては、漢字を書く力の定着に向けて授業中や単元末の小テストなど、児童や学校の実態に応じた工夫が必要とする。書く力の向上では、国語授業だけでなく日常的な文を題材にした文章指導や家庭学習、各教科で児童が思考を的確にまとめて書く学習機会の必要性などを示す。

■中学校

国語科A問題の平均正答率は76.0%(同75.8%)、同科B問題は66.5%(同65.8%)。数学科A問題は65.0%(同64.4%)、同科B問題は43.3%(同41.6%)。理科A問題は62.5%(同63.8%)、同科B問題で49.1%(同48.8%)という結果となった。

国語B、数学AとB、理科AとBは、平均正答率70%未満となり課題がある。全国の平均正答率との比較では小学校同様、プラスマイナス5%以内で、全国と同程度だった。国語と数学のAとB、理科Bは全国を上回った。

教科別の特徴では、数学で「時間と道のりの関係を表すグラフから与えられた時間の道のりを読み取る力」が全国平均83.8%に対し、86.2%という高い成果が出た。課題では、▽小数を含む一元一次方程式▽ある情報から必要な内容を選択し的確に答える――点が見えてきた。

改善の手だてでは、▽計算の意味や仕方の理解と合わせ、基礎基本を定着させるため、計算問題などを反復学習する機会を設ける▽知識・技能の活用力育成を視野に実生活の事象との関連を図った授業を工夫――が必要と指摘する。

小・中学校への質問紙調査では、小学校の改善傾向として、特別支援教育への理解が深まり、児童の特性に応じた指導の工夫が進んでいる点などを挙げる。中学校では、学級やグループの話し合い活動の充実により、生徒が考えを深め広げる学びを実現する学校が増加した。今後も意図的・計画的・継続的な指導が大切などとする。

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