懲戒教員に聞きました 私はこれで体罰を

茨城県教委は、体罰事案で懲戒処分などを受けた教員を対象にしたアンケート結果を公表した。それによると、体罰発生は部活動時が最も多かった。原因は感情的になったとの理由が最も多かった。県教委は調査結果をもとに、研修の充実などを図る方針だ。

調査は、平成24年度以降に体罰事案で懲戒処分や行政処分を受けた小・中・高校と特別支援学校の教員129人を対象に実施。期間は今年7月21日から31日まで。

体罰が起きた場面は部活動が最多となり、38.1%。これに、授業中18.7%、休み時間11.2%が続く。

部活動が多くなった原因は「顧問がこれこれさせたい」「なになにであるべき」などの思い入れが強く、それに生徒が応じられないと、体罰につながる傾向があると教委が分析。

体罰の指導原因については「カッとなる」などの感情的になってしまったが47.3%と多かった。次いで、「体罰にあたる行為ではない」「懲戒処分と認められるものと思っていた」が22.1%、「場合によっては体罰もやむを得ない」と認識したが21.4%だった。アンケートを受けた教員からは「一時の感情に左右にされず、冷静に対応できれば」「生徒の気持ちを考える余裕をもてれば」との回答が半数近くであった。

体罰発生時にストレスや悩みがあったかと尋ねた質問では、26.0%にあたる33人が「影響があった」と回答した。

その原因の多くは多忙感だった。45.5%が「校務が忙しく、気持ちにゆとりがなかった」と答えた。

多忙感や人間関係によりストレスや悩みを抱えていたと回答した者の約70%(33人中23人)が、「感情的になった」と原因を挙げていた。

体罰の前後で児童生徒に対する考え方は変わったかどうかについても聞いた。84.0%が「あった」と回答。その半数以上が「児童生徒の理解に努めるようになった」と変化の現状を挙げた。

体罰で懲戒を受けた後の研修では、事例検討会の実施率が高かった。その他では、体罰チェックシートを活用した研修や教員が受けたカウンセリングといったものがあった。

県教委は、体罰防止策の一環として、平成19年に策定した事故事例集「信頼される学校であるために」を28年3月に改訂し、配布する予定だ。これには、今回の調査結果を掲載する見込み。