子どものやる気ポイント 知っていると学習進む

小学校低学年児童は日に32分ほど勉強している。子どもの様子をよく見取れない母親の子どもは、家庭学習がうまくいっていない。子どものやるきポイントを知っていると、うまくいく――。

そんな家庭の姿が、㈱公文教育研究会が行った「小学生を持つ家庭での家庭学習実態とやる気」と題する調査で浮かび上がった。

調査は、小学校 1~3 年生の子どもがいる共働き世帯の母親1千人を対象に、8月28日から30日まで実施。共働き世帯が増加する中で、家庭学習、母親の意識・行動について、実態を把握するのがねらい。

それによると、子どもたちの1日の家庭学習の時間は平均32.0 分、頻度は週に5.7 回。「家庭学習で行っていること」は、「学校の宿題」が94.2%。次いで「通信教育」30.6%、「ドリルなど両親が与える課題」20.8%。

「家庭学習がうまくいっているか」どうかでは「うまくいっている」が65.9%だったが、このうち37.0%は「とても悩んでいる」「少し悩んでいる」と回答。「うまくいっている」と思いつつ悩みを抱えていた。

うまくいっていると答えた母親は、「子どもが自ら進んで家庭学習ができる」54.8%、「子どもが日々決められた学習量をこなすことができる」42.0%と評価していた。

うまくいっていない母親は、「声をかけてもだらだらとし、すぐ行動に移さない」53.3%、「いちいち指図しないと動かない」35.9%とし、学習への自主的・意欲的な姿勢が見られるか否かが判断基準となっていた。

うまくいっているのと、うまくいっていない場合の違いを見るため、観察ポイントを17 項目あげ、該当するものを選び、選択した数によって観察力が「高」(15 ~17 個)、「中」(11 ~14 個)、「低」(0 ~10 個)の3層に分類して比べた。子どもの観察力が「高」では、82.6%が「うまくいっている」と回答。「中」では65.3%、「低」では50.3%となり、観察力が下がるほど「うまくいっている」割合が低くなる。

17 の観察ポイントのうち、差が大きかった項目は、「わが子がやる気になるポイントをつかんでいる」「怒ることより、ほめることを大切にしている」「家庭での学習に取りかかるタイミングを把握している」だった。

共働きの母親が1日あたり子どもと過ごす時間は、平均で約98.7 分。これに関しては、「うまくいっている」層98.1 分も、「いっていない」層99.9 分も差がなかった。

共に過ごす生活シーン13パターンを示し、該当するものを選択し、複数回答で求めた問いには、差が出た。

差が最も大きかったのは「向き合って、会話をする」「トランプやカルタ、ボードゲームなどをする」「塾や習い事の送り迎えをする」が続いた。

同研究会は「子どもと“一緒に”何かをする機会が多いことに、家庭学習によい影響を与える可能性がある。学習に限らず、生活全般で子どもとの関わりがスムーズであるのが、家庭学習が『うまくいっている』と感じる理由となっているとも考えられる」としている。

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