エコプロダクツ2015 多くの子どもたちも来場

エコプロダクツは国内最大級の環境展示会
エコプロダクツは国内最大級の環境展示会

環境に配慮した製品やサービス、企業のリサイクル事業などを展示する「エコプロダクツ2015」が12月10日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。会場には、未来と過去を行き来するSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で描かれた、ごみをエネルギーに走る「デロリアン」が登場し、多くの子どもたちが長蛇の列をつくっていた。

展示会は、(一社)産業環境管理協会などが主催し、メディア協力に教育新聞社も加わっている。テーマは「わたしが選ぶ クールな未来」。17回目を迎え、702社・団体が参加。開催は12日まで。

会場には1600近くのブースが設けられた。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」をテーマに持続可能な社会を考える日本食のゾーンや、各分野の専門家が会場内を回り、日本のエコについて解説するエコツアーなどイベントが充実している。このほか、特設ステージでは、安倍首相夫人の昭恵さんやジャーナリストの池上彰さんらが講演。

学校の授業の一環で、来場した小学校5年生の男子(11)は「エコに関するものがたくさんあって、おもしろかった。特に自動車がよかった」と笑顔で話す。小学生の子どもがいる母親(40)は「子どもたちに再生可能社会について考えさせるきっかけになればいい」と語っていた。

10日午後1時からは、記念シンポジウム「わたしが選ぶクールな未来~2030年未来社会 こうしてつくる元気なニッポン~」が行われた。その中で、東京大学第28代総長を務めた小宮山宏三菱総合研究所理事長が「プラチナ社会へのイノベーション~ビジョン2050の実現は視野に入った!」と題して特別講演。「物も情報も手に入る。移動も長生きもできる。量的には飽和した今、求めるのは質的満足だろう。量と質を満たすプラチナ社会は実現できる」と語った。

講演概要は――。

高い生活の質を実現する社会をプラチナ社会と定義。ネーミングには、ゴールドのようにギラギラしない、シルバーのように錆びない、威厳をもって輝く社会を目指す意図がある。

その社会の要素はエコロジー、資源の心配がない、老若男女が参加、心も物も豊か、雇用など。

家庭では、ゼロエネルギーを目指す時代に入った。自宅はオール電化で、太陽電池を活用。使う電気と作る電気の量は同じくらい。「魔法瓶に入れたお湯を温め直す人はいない」といわれるように、既に暖まった部屋でなぜ暖房を使い続けるのか。いったん暖まった部屋から熱が漏れていかないよう、窓ガラスを3重にするなどの工夫を勧める。家庭や職場でのエネルギー使用量を減らすのが、目下の課題。

スクリーンに映っているのは、半世紀前の北九州の空と、現在の中国の空。過去の日本の空は、現在の中国と同様に汚染されていた。公害病は終わったとはいえないが、公害自体は一応解決した。日本は、公害を克服した環境国家。オイルショックなどを乗り越え、エネルギー問題を解決した経験もある。この歴史は誇りだ。

こう話した上で、「グローバルな時代。日本には責任がある。先頭に立つ勇気を持ちたい。これだけうまくやってきた国だから、世界を先導したい。それにはアクションを」と、行動に移す重要性を訴えた。

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