多彩な色のおがくずアート 特支児童生徒の作品展

児童生徒の作品がずらりと並ぶ
児童生徒の作品がずらりと並ぶ

千葉県特別支援学校長会とさわやかちば県民プラザは、県内の特別支援学校18校の児童生徒約2900人による美術作品などを展示する「千葉県特別支援学校作品展~ちば特別支援教育フェア2015」を、12月9日から16日まで、千葉県柏市の同プラザで開催。おがくずに多彩な色を着色し、ボードに貼り付けて作成する「おがくずアート」作品や、修学旅行の思い出を絵画作品にまとめるなど、個々の児童生徒の障害を踏まえながら、それぞれの持ち味を生かした実践の工夫と、そこから生み出された作品の数々が、観る人の心を温かくした。

作品展は、毎年開催されており、今年の参加校は過去最多。作品は、図工や美術、生活単元などの授業で制作したものや作業学習の中で作成した作業製品。

船橋特別支援学校高等部は、クリスマスをテーマにさまざまな色の折り紙を自由に切り貼りして作った「貼り絵」を展示。丸いリーフを緑と黄緑、金色の色紙で、リボンは濃い赤とピンクの色紙で繊細に表現し、鮮やかな色彩の作品に仕上げた。

松戸特別支援学校小学部は、形や大きさ、着色がさまざまな、おがくずを使った独自の作品を出展。

モチーフの表現に沿ってボードに多彩なおがくずを貼り付け、作り上げていった。「潮を吹くクジラ」を作った児童は、本体部を濃い青と薄い青、腹部を黄色に染めたおがくずを使って制作。本体部にも少量の黄色のを配し、アクセントを出す工夫なども織り交ぜていた。

同プラザ事業振興課の福島和樹主査は、「砂絵やちぎり絵はよく見かけるが、『おがくず』の活用は珍しい」などと、児童の状況を見つめ、新たな表現技法を取り入れている教師の創意工夫に感心していた。

矢切特別支援学校は、ビー玉や木片、輪ゴムを生かして作成する「絞り染めTシャツ」などを展示。染めたい部分に木片などを包んで輪ゴムでくくり、緑や黄色などカラフルで独特の放射状の模様を表現したTシャツやオリジナルバッグなどが並べられた。

その他にも、市川市立須和田の丘支援学校中学部は、生徒一人ひとりの似顔絵や多彩な色を塗りこんだハート型色紙などを組み合わせ、大きな4つ葉のクローバーと7色の虹のオリジナルアート作品を作成。会場入り口近くに貼り出された大型作品のため、多くの来場者が足を止め、興味深そうに作品に見入っていた。

福島主査は、「作品の特徴は毎年変化している。今回は、粘土を使い、それそれが創意あふれる富士山の立体造形などの作品を制作していたのが目を引いた」と振り返る。また「修学旅行の事後学習では、文章のまとめなどが多いが、各自の一番思い出深い出来事を題材に絵画制作を行い、出展していた。学習の工夫という点でも興味深かった」などと感想を語る。

数多くの作品に加え、県内全41校の特別支援学校の特色や実践概要を示したパネル展示も行われた。