デジタル教科書 保護者は「紙との併用望ましい」

〈訂正〉12月17日に掲載した「デジタル教科書 保護者は『紙との併用望ましい』」記事内の、「高校は『子どもの有害情報へのアクセス制限』」とあったのは「高校は『個人情報保護など情報セキュリティ』」の誤りでした(12月17日)

検討会で調査結果が公表された
検討会で調査結果が公表された

学校や家庭での「デジタル教科書」使用について、小・中・高校生の保護者は肯定的に捉えてはいるものの、紙との併用が望ましいとの回答がほとんどだった。文科省の調査で明らかになった。

この調査結果は、12月16日に開かれた文科省の「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議で公表された。

調査では、小・中学生のいる保護者2753人と、高校生の保護者1136人から回答を得た。実施したのは今年8月で、「学習者用デジタル教科書」について尋ねた。

「デジタル教科書」の使用について尋ねると、小・中学校では賛成とどちらかというと賛成を合わせた肯定的な回答は小・中学校65%、高校は69%で同様の傾向となった。反対とどちらかというと反対の否定的な回答は、同順で35%、31%で、こちらもあまり差はない。

肯定的な意見の中から、「デジタル教科書だけ」と、「紙との併用」のどちらがよいか尋ねると、「併用」が多数を占め、小・中学校が92%、高校が89%。

「併用」を選択した理由(複数回答)は、小・中学校と高校で、選んだ回答項目の順位が同様となった。最多だったのは「教科や学習内容によって、紙の教科書の方が望ましいものと『デジタル教科書』の方が望ましいものがあると考えるから」となった。次に多かったのは、「『デジタル教科書』のみでは書く力や考える力、知識の定着等に不安を感じるから」だった。

副教材として活用してはどうかとの質問では、肯定的回答が小・中学校46%、高校48%と、これもほぼ変わらない割合となった。

導入にあたっての留意事項では小・中学校と高校の保護者で違いがでた。小・中学校で最も多かったのは、「子どもへの有害アクセスの制限」。高校は「個人情報保護など情報セキュリティ」となった。

自由記述では、「ICT支援員が必要」「自治体や学校間での格差がでないようにしてほしい」と小・中学校の保護者からの声もあった。

一方、高校では「辞書や図鑑で調べる力も身に付けるべきだ」「導入に賛成だが、頼りすぎないように注意すべき」などの意見もあった。

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