もっと高く評価して バカロレアの認定単位

ハイレベルの学びで取得したIBDPの単位にもっと高い評価を要望
ハイレベルの学びで取得したIBDPの単位にもっと高い評価を要望

福岡県筑紫野市にある国際バカロレア認定校リンデンホールスクール中高学部の大迫弘和校長は、「一条校の校長として、日本の大学は国際バカロレア(IB)認定校で取得した単位を、もっと高く評価してほしい」と要望した。東京都港区の三田共用会議所で開かれた文科省主催の「国際バカロレアセミナー」で、自校の取り組みを示して、そう語った。

IB認定校は、政府のグローバル人材の育成を目指す方針のもと、2018年までに200校を目指している。

文科省は、今年度約8千万円の予算をつけて、IBに対応可能な教員の確保、学習指導要領との関係整理、国内の大学入試における活用促進など、認定校の増加のための条件整備を進めている。

今年度からは、IB独自のディプロマ・プログラム(DP)の一部科目の授業と試験を日本語でも可能とした。加えて、日本の高校卒業に必要な単位として、IBDPの単位算入の上限を、従来20単位だったものを、今年8月、省令を改正し、36単位とした。

大迫校長は「IBDP取得には、ハイレベルの学びが必要。生徒は学びのスキルと姿勢を高校卒業までに獲得している」と理解を求めた。

IBの評価法については、国際バカロレア機構のキャロライン・アダムスCAOが、その仕組みを説明した。

「採点は送られてきたファイルをもとに行う。基準は世界のどの国でも同じ。採点者にはファイルが不作為に振り分けられる。従って、どこの国の生徒のものなのか、男女どちらかすら知らされない。厳密な採点基準に則って行う」と基準が世界共通であり、採点者によって違いが出ないよう訓練を行っているとした。

IB入試を行っている筑波大学の本多正尚教授は「探究心を持って主体的に学ぶグローバル人材を求めようとIB入試を行っている。書類選考と30分ほどの面接を行う。9月に書類を提出してもらい、10月下旬に決定する。昨年度は9人の志願者のうち2人が合格し、今年度は13人の志望者のうち5人合格、3人が入学予定となっている。どちらも医学部が含まれている」とIB校の卒業生を高く評価した。

「今後、認定校が増えていくと、現在の若干名の枠でいいのか。複数の大学で協議する必要も出てくるだろう」と課題を提起した。

現在、IB入試を行っているのは、同学をはじめ東京大学、東京外国語大学、横浜市立大学、慶應義塾大学、玉川大学など。導入を検討している大学も増えている。