高校生がスーパープレゼン いきいき相手に伝わる

落語家の三遊亭楽生さんから伝わる話の指導を受けた
落語家の三遊亭楽生さんから伝わる話の指導を受けた

相手に伝わる明るいあいさつの大切さを楽しく呼びかけるコント。「刀女子」は羽織を着て日本刀の魅力を一気に語る。会場は爆笑の渦――。

ここは、全生徒692人が集まる埼玉県立松伏高校(坂上節校長)の体育館。「松伏スーパープレゼンテーション(MSP)」での活動だ。今年は個人、グループ8組が発表した。

すれ違う2人。1人はポケットに両手を突っ込み、体を斜めに、無愛想に通り過ぎる。次には背筋を伸ばし「おはようございます」と明るく大きな声であいさつ。はじめの無愛想な態度に対して「彼は怒っているわけではありません」などとジョークを交えて説明。一転、明るくはきはきした態度であいさつする様子については、「同じ人でも、表情や姿勢、声などで相手に伝わるイメージは全く変わりますね」と、笑いを誘いながらも説得力抜群。

「クラスの『刀女子』」と題したパフォーマンスでは、趣味の日本刀の魅力やマメ知識を、クイズを交えて伝えた。新撰組風の羽織を着て、ハイテンションな言葉で展開。現在、刀に入れ込む女性が増えている実態などをいきいきと話した。

その他、地域の郷土食についてテレビニュースのレポートふうを織り交ぜて伝えたグループ、ジョン・レノンの名曲「ハッピー・クリスマス~戦争は終わった」の作曲の由来を解説しながら、同曲の演奏とアカペラを披露するなど、それぞれが工夫をこらし、有名なTEDカンファレンスのようなスーパープレゼンテーションを展開した。

講師として来校し、発表ごとに講評した落語家の三遊亭楽生さんは、「構成がとてもよく練られている」「いいキャラクターだね。聞いている生徒を引き込んでいたよ」「声の抑揚が見事」などと、生徒の良さを高く評価した。

同活動は、平成24年度に始まった。当初は、言語活動の充実と生徒のコミュニケーション能力向上を視野に、「聞く力」の向上を目指してのスタートだった。そこから、自分の考えを持ち、伝える力や相手の思いを理解して尊重する態度の育成に向けて活動を充実させていった。

いまでは、生徒が自由なテーマや演出でプレゼンテーションする活動にまで発展している。